Special Interview Vol.1 株式会社葵 代表取締役 根岸良子様

経歴紹介

Q.経営コンサルタントとして京都へ通ううちに京都の文化の深さに魅了され、町家を改装して事務所として使い始められたそうですね。その時出会われた東洋文化研究者のアレックス・カーさんに言われた一言を契機にお宿を始められたとお聞きしました。

A.父の影響もあり、京都は大好きだったのですが、2000年頃、京都のあるプロジェクトで出会ったアレックス・カーさんが町家の事務所に来られて、「こんなところに泊まりたい!」と仰られた事をきっかけに宿を始めました。現在は東京と京都を行ったり来たりの生活をしております。

Q.設えは伝統を残しながらもラグジュアリーな雰囲気ですよね。

A.葵HOTELの301号室の内装は中村外二工務店に依頼しました。

中村外二さんの手がけられた飲食店へよく行っていました。中村さんの素晴らしい建築物に触れていましたので、いつかはお願いしてみたいと思っていました。中村さんにお仕事をして頂いて感動したのは、できあがった数寄屋のお部屋が素晴らしいことはもちろんですが、職人さん達のお道具の扱いの丁寧さや、仕上がったところのほんの少しの傷でもきっちりと直されているところ。やはり超一流と思いました。

値段は普通の工務店の何倍もしますが、職人さんのお仕事ぶりや長年かけて集められた木材のストックは値段には代えられないと思います。それが世界の一流という事だと思います。

ラグジュアリーな内装にしたのは私のマーケティング理論からです。
旅行されるお客様のほとんどがインターネットで検索して宿を探します。探し方は3つです。安い価格帯から探すか、高い方から探すか、評価の高い方から探すか、です。葵は価格と評価が高い方から探すお客様にお越しいただきたいと考えております。そういったお客様にこそ、葵の価値観を分かって頂けると思っています。

長年にわたって骨董を収集してきましたので、よい骨董に直に触れて頂きたいと思っています。採算は度外視で趣味の世界です。

Q.どのような方がお泊まりになられるのですか?

A.通常のホテルより上の価格帯になりますので、事業家や富裕層の方に多く利用していただいております。私達にとって何より嬉しいのは、葵に泊まることを楽しみに来て下さることです。

京都岩さきを選んだ理由

Q.ルームサービスとして京都岩さきの商品をご利用頂いておりますが、京都岩さきとの出会いはどういったきっかけだったのでしょうか?

A.岩崎さんが料理長をされていた和久傳さんでは何度か接待を受けたり、個人的にも大好きでよく行っておりました。宿を始めた時に、丁度独立された岩崎さんを知人からご紹介頂き、是非、私共にお料理をご提供して頂きたいと思い、お願いしました。

Q.なぜ京都岩さきをお選び頂いたのでしょうか?

A.岩崎さんは料理の天才だと思います。お料理の味付けもさる事ながら、盛り付けも素晴らしい。色合いも素晴らしい。
お料理はまず目から入ってきますが、視覚から入ってきた情報が味覚を連想させます。
岩崎さんはお料理を作られる前に、下絵を描かれるんですが、その絵の美しい事。彼の勤勉さや、素材の選び方、季節感、色、その全てがお料理の素晴らしさに結びついています。初めて岩崎さんのお節を見せて頂いた時にはそれまでに頂いたお節と全く違うのでびっくりしました。
この方のお料理をお客様に提供できて、とても幸せです。

Q.お客様の評判はいかがでしょうか?

A.岩崎さんのお料理を知っていらっしゃる方はもちろん、はじめての方にも大変喜んでいただいております。よくオードブルやお鍋をご注文いただきますが、本当に美味しいと言って頂きます。葵で召し上がったのをきっかけに岩さきさんのファンになられた方も多いです。

京都岩さきのおすすめ商品

Q.実際に、根岸さんがお召し上がり頂いて、お口に合ったお品はございましたか?

懐石料理は全ておいしいのですが、鴨鍋、鱧鍋がお薦めです。鴨鍋はお出汁の美味しさと、添えられている千切りのネギがとても良く合います。
鱧は私のような東京の人間にはあまりなじみがないのですが、岩崎さんの鱧鍋を頂いて、鱧が大好きになりました。
そして、お手軽なものですと、懐石おこわ粥がお薦めです、よくお土産にお持ちしたりするのですが、簡単に召し上がれるので独身男性には喜ばれますね。

今後について

Q.岩崎の仕出しを取り入れることにより、どう言う効果を期待し、将来に繋げていこうと思われていますか?

岩崎さんのお料理は一度召し上がったら忘れられない味だと思います。
まだ独立されたところですが、これからどんどんファンが増えていくと思います。
これから忙しくなられて私達のところに供給頂けなくなるのが心配です。

こだわりこそが岩崎さんの原点だと思いますので、とことんこだわって頂きたいです。岩崎さんのお料理を沢山の方に、召し上がっていただき、こんなに美味しいお料理があるのかという事を知って頂きたいと思っています。

そして、我々を通じて美味しいものを召し上がって、幸せを感じて頂く方々を増やしていきたいと思います。何でも安くて簡単なものに走りがちな時代ですが、本物を追求するというこだわりがあってもいいと思います。そういう岩崎さんのファンがいて、日本の食文化を次の時代につないでいきたい、日本にこんなに美味しいものがあったのかという事に気付いて頂きたいです。

この春には筍と花山椒をお送りしたのですが、あちこちから感動したというお電話を頂きました。追加オーダーをたくさん頂いたのですが、花山椒のシーズンが短いのでまた来年までお待ちいただかないといけません。そうやって次の季節の到来を楽しみにする事は、本来の食の姿だと思っております。

いつも岩崎さんは我々の期待を裏切らない料理を提供してくださります。我々ももっと沢山の方々に岩崎さんの料理をお届けできるように頑張っていきたいと思っております。